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四国お遍路6(四日目)

2011年6月4日

4:20起床。寒さで目が覚める。シュラフを送り返したことを少し後悔。持参していた羊羹を食べる。

今日はどこまで行けるかと思案する。もうすぐ一つ目の山場、焼山寺。朝一で目指したい。その前の藤井寺まで行ければ、スマートに進めそう。焼山寺には宿坊がある、予約しようと計画。

早々に出発。7:15、8番熊谷寺着。7:50発、8:20、9番法輪寺着。順調だ!納経を済ませ、宿坊に電話も予約叶わず…断念。6ー8月は閑散期のため営業していないと。営業って…。ちょっと違和感をおぼえる。
どこで泊まれるか、あてはあるのか、予想がつかない。とにかく、大山寺で標高450m、焼山寺は標高700m、寒いの確定なので、朝一で登って降りるしかないなと。

9:00発。10:10、10番切幡寺着。順調だ!
が、しかし、足が痛む。納経を済ませてから靴を脱ぐ。靴下が紅く染まっている。「しまった…マメを潰したか」まさか4日目で!?…大休止を余儀なくされた。
これキッカケで、靴底と歩き方、および足の状態チェックを休憩の度に行うようになる。

11:30、重い腰をあげて出発。およそ一時間かけて2km歩く。地図では、その先5kmほどまで何もない感じなので、目の前のうどん屋に入る。30分ほど食事休憩。梅肉を売っていたので、購入した。お願いして、携帯電話の充電をさせていただく。
カツ丼セットを食し、一息つく。
11番藤井寺までは、7.5kmほど。通常なら1時間半ほど。しかし、その日をほぼ使いたどり着く。
夕刻、藤井寺での納経を済ませ、およそ1.5km離れた、へんろの旅人には有名な浴場へ。
そこには、無料宿泊所があり、多くの人で賑わうとの前情報だったが、誰もいなかった。独り占め確定か。荷物を降ろすと、ほー、と息がもれる。ひっくり返ってみる。あっという間に落ちる。ふと気づく。日のあるうちに、夕食を。
そこで自転車を借り、店のある方へ向かう。一度は食べてみようと思っていた徳島ラーメン、みつけて入る。味が濃いなぁ。置いてあった新聞には糖尿病などの県別ランキングの記事。徳島は一番だった。来店しているお客さんもふくよかな方々が目立つ。スープを飲みきれず、ごちそうさま。

日が落ち始めているので、急いで戻る。自転車のペダルがだんだん重くなる。空気が抜けてきた?ちょうど自転車屋があったので、空気を入れてもらう。車体に浴場のネームが入ってたので、旅人と分かり、「ムシを交換しとく」とのこと。お代はいらないそう。
戻ってから浴場の方に、その旨を伝えた。

風呂は最高に気持ちよい。翌日の計画をたてて…12番焼山寺、奥之院そのあとは、2つのルートを選べる。さぁどうしようかと。

考えても、分からない。決めるしかないのだが、決められない。知らないから、分からない?確かに一理ある。じゃぁ知ってたら決められる?それはある。知ってる範囲内なら決められる?

そんなことを考えているうちに、夢の国へ誘われる。

四日で11番まで完了。いいペースなのかどうか…
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四国お遍路5(三日目)

2011年6月3日

三日目の朝、時は5時、何とも言えない匂いで目覚める。目先に、かりんとう様の物体が…。野生のどなたかの排○物だった。知らぬうちに、接近されてたようだ。
身支度をすすめる。ふと地面に白い物体が…よくみると、あのゆきちゃんに貰って汗を拭いた、そのティッシュだった。捨てられなくて、小物入れの中にしまったはずなのに…なぜ?…昨夜、暗闇の中でさっぱりケアをしてるのを確認したからもういいよ、と言っているかのように…そう感じたから…身支度の最後までどうしようかと思案したが、ゴミ袋へ。

7時、ご住職がこられた。荷物はほぼまとまっている。昨夜からのお礼をいう。もし良かったらとクリームパンをいただいた。三回目のお接待だ。うれしいものです。その気持ちが。

7:30出発、車の道を降りることもできたが、廻って石段を降りる。山門で一礼。お礼参りにきます、と挨拶。きた道をひたすら降りる。朝の景色は、またいいものだ。写真を失ったのが残念だ。想像してください。朝日の中、道が先で切れていて、その先に街が見える、そんな景色。

途中、自転車に乗った方に声をかけられる。聞くと、地元の方でしょっちゅうこの辺りを走りまわってるそうな。曰く「めずらしいな!歩き遍路さんか。別格だけか?」「88箇所メインですが、ついでに全部廻ろうと思ってます。」「えぇっ?全部って88箇所と別格か?」「はい。あと、番外霊場と…」「どこから来た?」「京都です。」「いや、どこからまわってる?」「種蒔大師からです。」
別にどこの出身かなんてどうでもいいのだ。つい、身元確認かなと思ってしまう。

今日の予定は、九番法輪寺までとしている。先を急ぐ。六番安楽寺に10:40着。およそ7.2kmの距離なのに、3時間10分。かかり過ぎ。なんだか体が重い。納経を済ませて11:00に発つ。七番十楽寺までは1.2km。12:00に着く。普段の半分以下のペースでしか歩けない。とにかく、荷物が重く感じてしょうがない。納経を済ませて12:30に発つ。一旦荷物を背負い、歩き出すが気力も出にくくなってる。12:55まで休む。

少し楽になり、発つ。途中道に迷い、土成ICにでる。地図を確認。途中の分岐で間違ったようだ。どっと疲れがこみ上げてくる。まだ半日しか経っていないというのに…。その北には天然温泉が…荷物を減らそう…温泉に入ろう。今朝たてた予定のことが、頭をよぎる。「無理だな…」

14:30天然温泉御所の郷に到着。大きな駐車場。急に人の多いところに舞い込み戸惑う。とりあえずチェックイン。
ホッとして、さらに疲れが出てくる。まるで別世界に迷い込んだよう。
風呂にはいる。温かいお湯がありがたく感じる。まだ三日目、先の方がはるかに長い…なんか疲れたな…足も痛いし…。

ゆっくりと浸かり、シャツ等を洗い、リフレッシュを図る。休憩室に移動し、荷物を減らす作業に取り掛かる。出発前には、こういう時のためにと持って行こうとしていた荷物がはねられていく。売店から自宅へ余分だと決めた荷物を送った。

横になると、あっというまに落ちていく、夢の世界へ。

ふと気づくと、夕陽に変わっていた。出ないと。行かないと。焦りにも似た気持ちで、ここを後にした。

目指すは今日の野営地、市営グラウンドのある公園。小一時間ほどで到着。八番の納経時間には間に合わなかった。想像以上に整備されたよころで、安心と不安が同居する。果たして野営可能なのか?

話を通すために管理事務所へ向かう。事情を話すと、快諾をいただいた。条件付きで。
具合のよい場所を見つけ、休むことにした。シュラフも送り返したので、シートで壁をつくる。うん、何とでもなるなぁと思いながら、眠りについた。

さっぱりケア 四国お遍路4(二日目)

2011年6月2日

二日目の朝、薄明かりの中で目覚める。服がぐっしょり。そう、結露だ!気持ち悪い。ツエルトってやつはこうも通気性が悪いのか。空を見上げると晴れそう。誰もいないことを確認し、全部着替えた。ロープを張り、干す。これも洗礼かなぁと、ぼんやりしながら身仕度をすすめる。しばし一服。乾くのを待つことはできないと判断し、ザックにくくりつける。今日は標高450mの登山がある。大したことのない山とも思えるが、何時に登り始められるか、自然と気合が入る。

まずは二番を目指して。記録がないので何時に発ったのかわからないが、7:00に二番極楽寺に着く。納経を済ませ、7:20に発つ。次は三番を目指す。途中、登校中の小学生に挨拶される。背筋が伸びる思いだ。8:00に三番金泉寺に着く。納経を済ませ、8:30に発つ。次は番外霊場の宝国寺と愛染院を目指す。五番までは、それぞれの距離が短いので、一気に攻める。愛染院は三番金泉寺の奥之院だった。
ここで納経の手順を踏んでいる時にふと思った。「なんかいやだな…。」菅笠・金剛杖・白衣・輪袈裟・念珠・持鈴をまとい、納札を筆ペンでその都度書き、ロウソクと線香に火を灯し、納札を納めて、お賽銭を納め、持鈴を鳴らし、手を合わす。経本を開きごにょごにょ…そうか、このごにょごにょが気に入らないのか!…しかしなぁと周りを見ても、番外だからか人はいない。いっちょやったるか…葬儀や法事の時のお坊さんを思い出し、声を出す。「無常…」いいのかどうかなんて、わからないが、良しとしようと。

※当時はその経本どおり、開経偈から始めていました。今は普礼真言、懺悔文から始めてます(^^)

始めてちゃんとお参りできた気がしたから、出来なんてどうでもいいのだ。誰が聞いてるわけでもなし。当時は「自己満足で、いいのか?でもそこから始まる?」なんて考えてた時期だった。今から思うと懐かしい。
次は、四番大日寺。途中、前のところで知り合った人とすれ違う。あぁこの旅は一期一会だなぁと。11:00に着く。納経を済ませ、11:30に発つ。五百羅漢の中をまわり、五番地蔵寺、12:20に着く。納経を済ませ、12:45に発つ。順調に進む。このころは、とにかく読経をいかにこなすかに焦点があった。
次は、別格二十霊場第一番大山寺への道のり、6.5km標高450mの登山だ。今までの経験で皮算用をする。まぁ2時間もあれば、上がれるやろ。楽勝やな。なんてほくそ笑みながら、進む。

そろそろ、大山寺に向かうための分岐点のはず。表示板を発見。よし右だな。しばらくいくと、小学校をみる。こちらを見ている小学生。背中のランドセルが大きい。一年生?通り過ぎ際に、声をかけられた。「お山登るん?」ハッとして「あぁこんにちは……」すると彼女「こんにちは!やで!」時刻は15:30くらい。あれ?何でこんなに時間が経っているのか、疲れてないはずがない。そういや、休憩の時間いれてなかったな。何回休憩したやろ?精一杯返す。「こんにちは!そやで!今から登ってくるわ!」と踵を返し、立ち去るも彼女はついてくる。「ゆきなぁ、学校行ってんねんで。えらいやろ?ほんでな、宿題しなあかんねん。でもな、約束あんねん。何やと思う?」一方的にまくし立てられる。ちょっと面倒くさいなと思いながら、「そっかぁ。大変やなぁ。」と返す。
「人の話はちゃんと聞くもんやで!でなぁ、約束はなぁ、たいしくんとこに遊びに行くねん。ええやろ? でもなぁ、宿題もしなあかんねん。」だから?と思わずイイそうになる。「そっかぁ。大変やなぁ。」また同じことを言ってしまった。ハッとして彼女の顔色を伺う。「そ、そやな。宿題は大事やで!」あわてて付け足す。「そんなに気ぃ使わんでもええよ。」あなた何様?初めて笑った彼女を見た。
その後も、たわいも無い話が続く。三叉路に差し掛かる手前で、彼女「お兄さん、暑いん?」「ん?暑いけど、何で?ゆきちゃんは、暑くないの?」薄ら笑いを浮かべながら「ゆきは暑くないよ!これから、たいしくんとこ行くし!」「………。」脈絡のない会話に少々…。
「これあげる!」小さな彼女の手には、何かがプリントされたティッシュが。これもお接待と受け取る。実はこれが初めてのお接待だった。もらったティッシュで額の汗を拭う。「さっぱりした。ありがとう。」すると、彼女「さっぱりケアやな。さっぱりケアってわかる!?」「うん。そうやな。さっぱりケアやな。」「大事にしてな!」「わかった。大事にするわ。」とは言ったものの、ティッシュ一枚をどこまで大事にできるか…三叉路で彼女「ゆきはこっちやねん。お山はあっち。」別れの時がきた。「ちゃんと宿題して、たいしくんによろしくな!」「さっぱりケアやで!」…このさっぱりケアは、この旅が終わるまで頭の中から離れることはなかった。しかし、不思議な感じの子だなぁと思うだけであった。

もはや時間いっぱいになってしまった。山に入るのを一瞬ためらったが、行くことにした。とにかく時間との勝負。顎から汗を滴らせ、金剛杖をガンガン突きながら、歩を進める。
途中、ブッシュ帯をすすむ。タイツを履いているので、問題ない。ハブだけには注意、金剛杖を振り回す。
大山寺の山門に着いた。時刻を確認する。16時50分。…やばい。山門の先には長い石段が見える。息つく間もなく、できるだけはやくと駆け上がる。と駆け上がってるつもり…が正確かもしれない。自然と声が出る。上がり切ったところで、納経所を目指す。戸を開ける。開いた。良かった。間に合った!全身を安堵が駆け巡る。
中から人がくる。「あとでお参りしますので、先にご朱印を頂けますか?」「いいですよ。」と快諾していただいた。「タオルお貸ししましょうか?」
ふと我に帰る。全身汗だくで、床まで濡れている。「あっ大丈夫です。」と汗を拭う。外に出て、タオルを絞る。これが全部汗?我ながら、ちょっと引いた。
再度中に入ると、お茶とお菓子、冷たいジュースを持ってきてくださった。無茶苦茶うれしかった!立て続けのお接待。かれこれ40分ほど話し込む。お参りが終わると、18時半をまわる。それからの下山、宿泊地探し、食事…闇の中を彷徨うこと間違いない。思い切ってお願いする。「ここのどこかで休ませてください。」すると「いいですよ。この下にトイレがあるのでその横にベンチがあるから、そこでなら。」もうどこでもよかったので、礼を言ってお参りに向かった。疲れと高揚感と山の中に一人という感覚で、かなり騒がしいお参りだったと思う。
許可されたトイレへ向かう。きれいなトイレだった。なるほど、そのトイレの外壁沿いにベンチがある。何とか横になれるな。着替えて、水洗い、ロープを張り、干した。陽のあるうちに、食事をとろう。片付けている時に、ゆきちゃんからもらったティッシュが目に入った。汗で濡れていた。なぜか捨てられず、しまった。
陽もくれて、ライトをつけて明日の予定を確認する。今日の記録も。なぜか二日目から地図と行程表に記録していた。まぁそのおかげで、こうして書ける訳ですが…。
22時、ライトを消し、空を見る。星があまり見えない。曇ってるのかな。そのうち眠ったようだ。
夜中に目が覚めた。寒くてしょうがない。確かに少しひんやりしていたが。ツェルトを出すために、ライトをつける。息が白い…えっ?そう、息が白いのだ。寒いはずだけど、六月で?山の中とはいえ、標高450mくらいで?
霊感は決して強くないはずだけど、何か気配を感じる。が、嫌な気はしない。そう、なにか見守られている感じ。確かに、金剛杖の他に、父の遺品である杖を持ってきてはいる。でも、なぜか、「ゆきちゃん?」言葉がでていた…。しばらくして、その気配は消えた。
確信した。ゆきちゃんは雪ちゃん。雪女のこども。こどもの雪女。たいしくんは大師くん。弘法大師のこども。こどもの弘法大師。なんでもいいけど、そんな気がした。なんかすごく楽しくなってきた。
寒くて暗くて、トイレの横だけど、こころの中に火が灯ったような感じだった。
ふと我に帰り、さっぱりケアをしていないことに気づき、寒いけど水を浴び、髭と頭を剃った。以後、これがさっぱりケアとなる。

おやすみなさい。



※ゆきちゃんのコメントは、関西弁ぽくなってますが、それは私の脳内変換によるものだと思います。なんせ一年前の話ですので。細かい言い回しまでは、再現できません。強烈な出来事でしたので、記憶を辿りできるだけ忠実に再現したつもりです。(^^)

四国お遍路3(初日)

2011年6月1日

京都の天候は晴れ。8時半出発。大きなザックを背負い、通勤通学の混雑の中阪急電車を乗り継ぎ、徳島鳴門行き11:05発の高速バスに、神戸三宮から乗り込む。この時の姿は、まだハイカーかバックパッカーである。

12:41鳴門西PA着。天候は曇り。いよいよ出発。まもなく雨が降ってくる。早速、靴を濡らした。

靴は、歩き遍路を成功させるための大事なツール、という情報を得ていたが、今後身をもって分かることになる。
今回用意した靴は、トレイルラン用だった。軽く、乾き易く、丈夫でソールが山道で滑りにくいという特徴がある。

歩き始めて数十分で荷物の重さが気になるようになった。何キロあるんだろう。そういえば、計量してなかったな。

まずは、遍路に変身するための身仕度に一番札所の霊山寺へ。お遍路装備品を購入した。これが想像以上にかさばり、重い。一生に一度と決めていたので、掛軸もしようかどうか悩んだ挙句、やめた。野宿なので、この綺麗なまま持って帰れる気がしなかったからだ。

購入した装備品をザックに詰める。さすが60リッター、つめられた、が背負ってみると頭の高さよりも荷物の方が高い。ズッシリと肩にくる。ウエストバンドを締めると、分散されるが背が縮みそう。

17時には納経所が閉まる。東林院から初めたかったが、14時なので一番札所のご朱印を貰うべく納経所へ向かう。「初めてです」というと、色々と教えてくださった。まずはお参りしてきてくださいとのことだったので、教えていただいたとおりやってみる。がしかし、小っ恥ずかしい。いや恥ずかしいのだ。気は心と手順だけふみ、読経はごにょごにょ。廻りの目が気になってしょうがない。
何だかなぁ、というのが最初の感想。ご朱印をいただき、次へ。通常は二番だろうが、番外霊場の東林院(種蒔き大師)へ向かう。そこから歩き初めようと考えていたので、逆行は時間短縮を狙って電車を使おうと坂東駅へ。切符を買って、時刻表を見てびっくり。一時間待ちだと?まずは、洗礼を受ける形となった。

しばらく待っていると、遍路姿の方が現れる。こちらは、夕刻近くに足止めをくらってテンションダウン中なのに、先方は妙にハイテンション!うぅ…完全に呑まれている。聞くと、先ほど一番札所のお礼参りを終えたそう。本当に嬉しそう( ´ ▽ ` )ノ

今から思えば、多くの不安を抱えている私に何かを伝える為に現れてくれたのかと思う。

何とか電車を使い、16:40東林院着。納経を誤魔化し終えて、ご朱印を頂く。今日の野営場所は、ドイツ村付近と決めていたので、約7kmの歩きを急ぐ。18:10着。なかなか良いペースだ。しかし、屋根のあるあずま屋には「宿泊禁止」の貼り紙が…。頭の中を「なんでやぁ⁇」が駆け巡る。しばし休憩。延々と休憩してたら朝になった、などと言い訳が心を支配して行きそうになる。地図を見ると、約1kmで道の駅がある。そういや看板もでてたな。足取りも重く向かう。疲れがどっとでてくる。何とか到着。駐車場に数台の車、丘の上にあずま屋を発見。荷物を降ろし、ベンチに腰を下ろす。夕日が照らし、何とも言えない感覚。半日だったが、無事に初日が終わろうとしている。食事の用意をした。カップヌードルと雑炊。明日はどうかが気になってしょうがなく、地図と行程表とにらめっこ。辺りは暗くなってもヘッドライトでにらめっこが続く。明日の野営場所は大山寺を下山して、高速道路の高架した辺りかな、と計画を確認する。考えてもしょうがないのに、考えようとしていた。何時の間にか22時を過ぎていた。寝る準備を始める。といってもシュラフに入るだけなんだ。

そういやテント無しの野宿って二回目か、風が気持ちいいなぁ、星がみえないなぁ、雲が多いのかなぁ、夕日が綺麗やったのになぁ…zzz。突然、獣の匂いと気配で跳び起きた!全身に鳥肌が立っていた。心臓がドクドク、バクバク。真っ暗闇で何も見えないけど、何かいる!ライトをつけるが役に立たない。気配と気配のバトルモードか、金剛杖に鈴がついていたのを思い出し、金剛杖を暗闇の中で振り回す。テンション上がってきて、雄叫び一発!

今となってはおかしい話だが、完全に畜生道の振る舞いをしていた。

もう廻りの気配を気にして眠れない。

少し眠っただろうか。今度は水が頭と顔にかかり跳び起きた。そう雨だ!シュラフを濡らしたくない!慌てて何かの時にと用意していたツエルトを張る。ひと時安堵するも今度は暑くて眠れない。そういやツエルトで寝るの初めてやった。通気性がテントと比較して格段に悪く蒸せてくる感じ。シュラフから出て、ちょうど良かった。

色々あったが、寝なくちゃいけないと言い聞かせているうちに眠ったようだ。おやすみなさい。

いよいよ来る!

そう今週末は、いよいよ待ちに待ったガンステッドセミナーだ!

何の機械や器具を使わないカイロプラクティック、治療家と患者さんのエネルギーが直接治療家の手を通じて干渉する!この時治療家のエネルギーがその患者さんにとって良くないものであれば、良いテクニックによって一時的に良くなっても、それは良い結果は生まれないし、何も起こらない。治療家のエネルギーを良くするための第一段階は、やはりカイロプラクティックの哲学をよく理解し分かること。いや、分かるだけでは足りない。頭で理解し心で分かり、その上で腑に落ちないと。

如何にテクニックを磨いて最高の職人になっても、治療家とは言えないのではないか!と、特に思います。

再確認と、素晴らしい波動とエネルギーに満ち溢れたDr.や受講者に会いに行きます。
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nomoto

Author:nomoto
野本 博之 1966年京都生まれ。工学系の大学を卒業後、企業に就職。10年間勤めたのちに、身体を壊し、退社。カイロプラクティックに出会い、治療家を目指し、1999年はじめてLACCの解剖学セミナーに参加の為に渡米。その後毎年渡米する。2006年3月BHSc(Chiro)の学位を取得。カイロプラクターとして、国際基準を満たすもいつの間にか、カイロプラクティックとそれ以外のアプローチをする。自らの中で、カイロプラクティックと他の療法との違いが、自分でも良く分からない状態に陥る。2008年にようやく必然的な転機がおとずれ、2005年から日本で開催されていた米国ガンステッドセミナーに参加。真のカイロプラクティックとは何かを考え始める。その後、開眼。
2011年6月から70日間、四国お遍路の旅。88箇所と別格20霊場を、野宿・完全徒歩で満願成就。今に至る。
趣味はテレマークスキー、音楽、ジョギングetc.

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